地元でなじみの素材をふんだんに使ったオリジナル商品。地元の人が一番に喜んで買ってくれることから始まり、今では県下のお土産ヒット商品にまで成長しています。




根強い人気のりんごバター。豊潤なおいしさに魅了された手作り派も

ジャムほど甘くなく、爽やかなりんごの風味にバターのコクがよく合うと人気の「りんごバター」。
約3年前、長野県で32店舗を展開する地元密着型スーパー「ツルヤ」で販売され、コツコツ売れ続けてきたプレミアムシリーズの「りんごバター」が、さらに人気テレビ番組で紹介されたことがきっかけで大ブレイク。すりおろしたりんごに砂糖を加えて煮詰め、たっぷりのバターを加えただけというシンプルな味。リッチかつ新鮮な味わいが、一度食べると忘れられない!ということから一気に火がつき、今では長野県を代表するお土産として、JR長野駅にある駅ビルMIDORI長野でも様々なメーカーのりんごバターが並ぶほどになりました。

ツルヤさんをはじめとする市販品のヒットでブレイクしたりんごバター。ツルヤのりんごバターにはまったのがきっかけで今では手作り派の方も増えているそうです。





ブレークはここから。スーパーツルヤの「りんごバター」

ツルヤ32店舗の中でも一番の品揃えを誇る軽井沢店にさっそく行ってみました。
オリジナルジャムの棚には、りんごバターのほか栗やくるみなどのバターシリーズをはじめ、ジャムはもちろんフルーツソースも豊富に並んでいます。
軽井沢という立地もあって、観光客の方も多くお土産に購入されるようです。






地産地消にこだわり、質の日本一をめざす

そこで、これらの製品開発に携わっていらっしゃる株式会社ツルヤ常務取締役 臼田進さんに、りんごバターを作ることになったいきさつをお聞きしてみました。
ツルヤのジャム開発は約35年前に天然の浅間ベリーをジャムにして販売したことが始まりです。浅間ベリージャムは、200gで1,000円を超える高額品でしたので地元のお客さまには全く売れず、おみやげ用としての販売のみでした。

しかも浅間ベリーは浅間山に自生している天然物のため収量が不安定で、年間を通しての販売はできませんでした。そこで、年間安定して売れる信州産のフルーツを原料にすることを考えたのです。地元のお客さまの朝食に使っていただくために、売価を300円以下に一律設定し、しかも低糖度でフルーツ感のあるジャムを目指しました。その時、バターやマーガリンを塗った後にジャムをつけてパンを食べることからヒントを得て、ジャムにバターを入れた「りんごバター」が誕生したのです。それがちょうど10年前で、バターが香るりんごバターは、ジャム類の中で一二を争う人気商品となりました。

その6年後、臼田さんはより美味しいりんごバターを目指して開発を重ねました。リンゴの味わいをストレートに引き出すため、りんごの品種をブレンドせずに“ふじ”の使用率を上げ、バターを増量することで、とてもジューシーでプレミアムな味わいに仕上がりました。そして、279円のところを少しリッチな379円で発売しました。このプレミアムシリーズのりんごバターが人気テレビ番組で紹介されて大ブレイクしたのです。

地元に根ざしたスーパーを目指す株式会社ツルヤでは生産者直結型の商品開発をされています。りんごバターの原材料も熱心な生産者と契約をし、栽培したりんごで作られています。同じように原材料から一貫して製造しているPB商品が600種類。量ではなく質の日本一を目指し、仕入れて売るのではなく、地元の利を活かした食材を中心に地産地消を基本とされています。

りんごバターブームをきっかけに、全国各地でも地元食材を使ったフルーツバターが出てきています。またの機会に、違う地域のフルーツバターをご紹介することができるかもしれませんね。お楽しみに!



【お店データ】
ツルヤ ホームページ : http://www.tsuruya-corp.co.jp/


 

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