「『チーズ饅頭』なら宮崎県の人はみんな知っちょるっちゃ。昔からおやつに出てきたよ。おいしくて自慢の宮崎銘菓やかぃね。是非いっぺん、食べてみてくんないね」。





宮崎県民なら誰もが知る宮崎銘菓

「日本のひなた宮崎県」と謳われるほど一年を通して天気が良く、温暖な気候の宮崎県。今回は宮崎県の方なら誰もが知っているチーズ饅頭をご紹介します。

宮崎県に昔からお住まいでチーズ饅頭が大好きとおっしゃる県民の方にお話を伺いました。「『チーズ饅頭』なら宮崎県の人はみんな知っちょるっちゃ、昔からおやつに出てきたし、時間がない朝には朝食がわりにポンっと口に入れることもあるんちゃ。饅頭の甘さとチーズの塩味のバランスが最高なんや。朝からチーズ饅頭を食べると仕事がはかどる気がするね」と笑います。そして「県外に行く時はお気に入りのチーズ饅頭をお土産に持って行くんは当たり前です。自慢の宮崎銘菓やかぃね」(「」は全角です。半角だと文章が詰まって続いてしまいます。半角指定は数字のみです)県外にはチーズ饅頭を食べた事がない人がいることを話すととても驚いていました。「是非いっぺん、食べてみてくんないね」。



チーズ饅頭はいつ生まれたの?

チーズ饅頭は今から約35年前、菓子材料メーカや菓子工業組合、宮崎県の和洋菓子店が何か宮崎銘菓となるものを作ろうと力を合わせて作り上げたお菓子です。宮崎県は土地柄、菓子店といえば和菓子も洋菓子も置いてある店が多いことから、洋菓子の材料と和菓子の材料を合わせ、今までになかった組み合わせでおいしいお菓子をと考えたのです。

そこで餡の替わりに洋風のチーズフィリング(チーズ餡)を入れたチーズ饅頭が考案されました。理想の味に近づけようと何度も何度も試作を重ね、ついに完成したのが宮崎銘菓チーズ饅頭です。現在では宮崎県内の多くの菓子店で各店のおいしいアレンジが施されたチーズ饅頭を買うことが出来ます。焼き加減や、チーズフィリングの食感、そして昔ながらの定番の味はもちろん、チョコレート味やゴマが入ったもの、宮崎県でとれる素材を使ったものまで実にバラエティに富んだ品揃えです。今日はその中からいくつかのお菓子屋さんに訪問してそれぞれの特徴を伺ってきました。



スイーツカフェ セイカドー

「チーズ饅頭は人気商品です。手作りということにこだわっているので、数に限りがあります。もっと作って欲しいと言われますが、この味や食感を変えたくないのでこれからも手作りでやっていきます」そう教えてくれたのは代表の緒方康彦(おがた やすひこ)さん。特別に作り方を見せていただきました。まず皮を薄く丸く伸ばしてそこにたっぷりのチーズフィリングをのせて包んでいきます。皮の大きさとチーズフィリングの大きさを比較すると皮が足りなそうな気もしましたが、職人の手にかかると写真もブレてしまうほどの高速でチーズフィリングが包まれていきます。せっかくなので手を止めていただいて1枚撮らせていただきました。





こちらのチーズ饅頭はプレーン、チョコ、ゴマ、そして宮崎県産のヘベスの四種類です。ヘベスとは柑橘の一種で、さわやかな香りと酸味が特徴です。焼き魚やお酒に絞ったりして食べられる事が多いそうです。そのヘベスの皮や果汁をたっぷり使ったチーズ饅頭は一口食べると口の中に香りが広がり程よい酸味を感じます。そして出来立てにこだわっているため、香ばしい皮も特徴です。四種類のチーズ饅頭を食べ比べてみるのも楽しそうですね。


 


店名:スイーツカフェ セイカドー
住所:宮崎県日向市本町9-12
TEL:0982-52-3518
FAX:0982-66-0056
営業時間:10:00-22:00
定休日:第2,4火曜日
HP:http://seikado.bitter.jp/
お取り寄せ:FAXにて http://seikado.bitter.jp/images/fax.pdf





お菓子のひろや

以前、宮崎名産の「日向夏みかん」の爽やかな後味が特徴の「チータル」をご紹介していただいたお菓子のひろやさんでもチーズ饅頭を作っていましたのでご紹介します。

宮崎空港のお土産売り場にズラーっと並ぶ黄色いパッケージ、これはお菓子のひろやさんの「洋風チーズ饅頭」です。「チーズ饅頭をつくり始めたのは15年くらい前です。当時はすでに、多くのお店でチーズ饅頭を作っていたので、何か少しでもうちの特徴のあるものと思い、皮に宮崎県産のさつまいもを使ってスイートポテトのような少し洋風のチーズ饅頭に仕上げました」と代表取締役の川添 浩和(かわぞえ ひろかず)さん。頂くとしっとりとした皮は確かにほんのりと甘いスイートポテトのよう。中のチーズもしっとりとしていて皮の優しい甘みとチーズの塩味が絶妙です。後引くおいしさに、ついもうひとつと手が止まらなくなりそうです。「発売されてからもいつも、より良い商品にしようと試行錯誤を重ねています。これからもお客様に喜んでいただくためにおいしいものを作り続けたいです」と川添さん。お客様のニーズに合わせ少しずつ進化する洋風チーズ饅頭から目が離せません。




店名:お菓子のひろや
住所:宮崎県宮崎市松橋2-9-24
TEL:0985-23-5080
FAX:0985-31-7161
営業時間:10:00-20:00
定休日:無し
お取り寄せ:お電話にてお問い合わせください。




菓子工房まるこや

住宅街にあるかわいいお菓子屋さんまるこや。一日中チーズ饅頭を焼き続け、出来立てを販売するというのが代表取締役社長 盛武 巧希(もりたけ こうき)さんのこだわりです。「焼いてもすぐに売り切れてしまう事もあります。予約を頂ければご用意いたしますのでお電話下さい」と盛武さん。サクッほろっとした食感の皮に少し固めのチーズフィリングがたっぷり詰まっています。通常は窯から出し、冷ましてから箱詰めで販売していますが、焼き立ての温かいチーズ饅頭を食べてみたい方がいらっしゃれば是非店頭で聞いてみてください。タイミングが良ければまだ温かいチーズ饅頭を購入できるかもしれません。出来立てのチーズ饅頭を片手にお散歩するのも良さそうですね。




店名:菓子工房まるこや
住所:宮崎県宮崎市下原町272-1

TEL:0985-41-4688
FAX:0985-41-4688
営業時間:10:00-19:00
定休日:日曜日
HP:http://marukoya-sweets.com/
お取り寄せ:HPより http://marukoya-sweets.com/order




お菓子の上野

老舗の和菓子店のチーズ饅頭は、皮はカリッと、中のチーズはしっとりとした食感で、しっかりと食べ応えが感じられる一品です。三代目上野 正貴(うえの まさき)さんに伺うとちょうど焼き上げたチーズ饅頭が冷めて、袋詰めの作業をしているところでした。





「小さい時からおやつはチーズ饅頭でしたね、当たり前のように食べていたので特別なものという感じは全くないです」。店頭のチーズ饅頭が全て売り切れ、補充されたので私ももちろん購入しました。やはりこちらでもチーズ饅頭は大人気の商品です。ご希望があれば、日持ちのする真空パックタイプもご用意しているそうです。県外へのお土産などに喜んでいただけそうですね。


 

店名:お菓子の上野
住所:宮崎県宮崎市大淀4-2-3
TEL:0985-51-2838
FAX:0985-51-2838
営業時間:8:00-19:00
定休日:不定休
お取り寄せ:お電話にてお問い合わせください。




菓子処わらべ

夕方、もしかするともう売り切れてしまっているかな?と心配をしながらお店に入ると、ありました、残りわずかなチーズ饅頭です。ショーケースには残りわずかでしたが、厨房では高速で補充のチーズ饅頭を製造中でした。店内にいる間、注文の電話が鳴りやまないほど人気のチーズ饅頭専門店です。こちらのお店が有名になったのはキャビンアテンダントさんの口コミがきっかけだったそう。日本全国を移動するキャビンアテンダントさんがこの美味しさに感動し、各地でわらべのチーズ饅頭の話をしたことで北海道から沖縄までたくさんの方々に知ってもらえることになったのだとか。持ち帰って頂くとカリッと焼き上げた皮とチーズフィリングとの食感の違いが、甘さと塩味のバランスがおいしさを引き立てます。キャビンアテンダントさんが人に教えたくなるのがよくわかるおいしさでした。




店名:菓子処わらべ
住所:宮崎市大王町38番地1

TEL:0985-23-2043
営業時間:9:00-18:00
定休日:日曜日
HP:http://warabe-cheese.com/
お取り寄せ:お電話にてお問い合わせください。



日本のひなたでチーズ饅頭

いかがでしたか?焼き色や、カットした断面からもそれぞれのお店の特徴があるのがわかって頂けたかと思います。みなさん、「日本のひなた宮崎県」を訪れた際は是非、温暖な心地よい気候を感じながらチーズ饅頭を食べてみてくださいね。

まちおやつプロジェクトではこれからも全国の地元民に愛されるご当地銘菓をご紹介していきます。あなたのまちにもおすすめのご当地銘菓はありますか?まちおやつプロジェクトではFacebookでも記事を紹介しています。是非Facebookでコメントをください。


(取材・文 まちおやつプロジェクトメンバー)

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