「300年以上昔からあるお菓子なのにもかかわらず、あまり知られていないので、多くのお客様に味わって欲しい。息を切らせながら来てくださるお客様をありがたく思います」

左から 6代目 謝花ひさのさん、4代目謝花澄子さん、5代目謝花寛徹さんの奥様、謝花正子さん



沖縄のきっぱん(橘餅)と冬瓜漬

沖縄のまちおやつ。そう聞くだけで、ワクワクしてしまいますね。今回、大変貴重なおやつをご紹介いただきました。300年前に中国の福建省の福州から沖縄に伝わり琉球王朝時代に王族に献上されていたという、なんとも貴重なおやつ、「橘餅(きっぱん)」と「冬瓜漬」。一般の人が頂けるようになったのは、明治時代以降とのこと。さらに、この「きっぱん」を現在も作り続けているのは、日本国内、「謝花きっぱん」さん、一軒のみとのこと!これは、ぜひとも味わってみたいですよね。

 

 

 

 

直木賞作家、向田邦子さんのエッセイ「女の人差し指(文春文庫)」の中の「沖縄胃袋旅行記」には、子供の頃に父親がお土産に買ってきてくれた「きっぱん」が忘れられず、大人になってから沖縄で探し求めるエピソードが書かれています。

ほろ苦さと、お砂糖のほんのりとした甘さが大人のお菓子として多くのお客様に愛されています。

 

 

謝花ひさのさん(以下敬省略)

「きっぱん(橘餅)は、やんばる(沖縄本島北部地方)で収穫されるカーブチィーや九年母(くねんぼ)、タンカンなど、沖縄産の香りの良い柑橘類を数種類ブレンドして作られます。皮むきから全て手作業です。
次に沖縄産の柑橘類の果汁を搾り、種を取り除き果肉や皮などを刻みます。

そして、砂糖を混ぜてこね、手のひらにのる程度の円盤形に丸めて表面を乾かします。最後に砂糖衣でくるみます。本当はもっと細かい手作業があるために、皮むきからお菓子になるまで5日間を要します。大変手間暇のかかるお菓子である故、県内に他にもきっぱん店が2店舗ほどありましたが、現在では私たちのみが製造しております。これほど手間のかかるお菓子は、なかなかないのではないでしょうか」

 

 




(謝花)「冬瓜漬は、冬瓜とお砂糖でできた非常にシンプルなお菓子です。2日間かけて手作業で作られます。冬瓜で作られたとは想像できない上品な甘さと食感が自慢です。保存料などは一切使用しておりませんので、冷凍庫での保管をお勧めしております。糖度が大変高いので、冷凍しても凍りません。すぐに薄くスライスしてご利用できるのも便利です」

 

 

 


『きっぱん』や『冬瓜漬』に、塩気のあるチーズや生ハムを添えて、ちょっぴりモダンなおもてなしを。お酒とも非常によく合います。


−きっぱんは、さすが献上されていたお菓子だけあって、とっても上品な風味ですね。柑橘類の控えめで深い味わいと余韻を残すほろ苦さが、とても新鮮です!そして、冬瓜漬にも感動しました。シャリッとしたコクのある沖縄のお砂糖の食感がクセになりそうです。


 

(謝花)「どうもありがとうございます。今季は終了しておりますが、冬季限定の『冬瓜漬チョコレート』も好評です。冬瓜漬を練りこんだガナッシュと口どけの良いクリームが二層になったチョコレートの味を楽しめますよ」

 

(謝花)「300年以上昔からあるお菓子なのにもかかわらずなかなか知られていないので、多くのお客様に味わって欲しい。お店は国際通りから路地を入り、坂を上りつめたところにあります。先輩のご夫婦が、息を切らせながら店内に入ってくる姿を見るとありがたく思います」

 

…と語る謝花さん。「謝花きっぱん」さんのおやつのためなら、坂道にも負けず買いに行きたくなりますね。オンラインショップでも全国からお取り寄せができますので、ぜひ、歴史ある沖縄の銘菓をご賞味くださいませ。

 

最後に、「きっぱん」と「冬瓜漬」を作る時のモットーをお聞かせください。

 

(謝花)「日々の天候状態を観察しながら作る。自分の分身だと思い、心を込めて丁寧に、を心がけています」

 

−貴重なお話をどうもありがとうございました。

                           

(文・神緒早希)

 

 



 

店名 銘菓継承 謝花きっぱん店
住所 沖縄県那覇市松尾1丁目5-14(松尾消防署通り)
電話・FAX 098-867-3687
最寄駅 ゆいれーる県庁前駅から約500m
目印 沖縄グランドホテル
営業時間 9:30~18:00
定休日 日曜日(祝祭日は通常通り営業)
駐車場 なし
イートイン なし
クレジットカード 不可
お取り寄せ
お取り寄せ方法 下記オンラインショップにて
ホームページ、
ブログ等
http://shop.jahanakippan.com

 

 

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