「お客様はまず外観を見て期待してくださいます。その期待に応えたいです。ケーキを食べてさらに驚いて、感動して頂きたい。私はその為にケーキを作っています」

代表取締役社長 兼 オーナーシェフ 吉川 延良(よしかわ のぶよし)さん

 

佐賀県の鳥栖市に「スイーツビレッジ」とも呼ばれる人気の洋菓子店「アンジェココ」があります。スイーツビレッジと呼ばれるその理由はお店に行けば一目瞭然、アンジェココの敷地はまるで外国の郊外にある一つの村のような空間なのです。ケーキが売られている本館に行くまでの道には、丁寧に手入れされている草木があふれる庭があり、小さなコテージがいくつも並びます。それぞれジェラート屋さんやパイ屋さん、紅茶屋さん、ランチを食べることが出来るカフェ、お花屋さんになっています。今日はそのコテージの一つ、アンティーク調のインテリアが可愛く飾られたカフェスペースで代表取締役社長兼、オーナーシェフの吉川 延良(よしかわ のぶよし)さんにお話を伺いました。



お菓子を食べて驚きを感じてもらいたい

今から18年前にオープンしたアンジェココ。地元だけでなく遠方からのお客様も多く訪れる人気の洋菓子店で、驚きが詰まったお菓子がたくさん売っています。「ケーキって見た目がとても大切だと思っています。食べておいしいのは大前提で、見た目も良くないとお客様に楽しんでもらえないと思うんです。まずは目で見て『おー!なんだこれ!』と驚いてもらいたいです」と吉川社長は話します。「『わー!おいしい!』て言ってもらえるのももちろんですが、『なにこれ!?』って驚きの言葉をもらえるのが嬉しいです。驚いてもらうために一切の手を抜かず一つひとつのケーキを作っています」。吉川社長が見た目や味が「普通」でない「驚きと感動」を感じられるケーキ作りにこだわるのには理由がありました。それはお客様の期待に応えたいという思いです。



お店の外観に負けないケーキを作る

「村のようなお店を作りたかった」という吉川社長が少しずつ理想のお店に近づけてきて今の特徴ある空間のアンジェココになりました。「オープン当初はこんなお店ではなかったんです。時間をかけて少しずつ作ってきました。始めから完成形だとオープンした時点で終わりに向かっていくだけだと思ったんです。だから未完成で始めてどんどん良いお店を作り上げようって思っていました」。吉川社長はこの店に来ていただいたお客様にケーキはもちろん店の外観や雰囲気も楽しんでもらいたいと話します。「お客様はまず外観を見て、お庭を歩いて『どんなケーキが売っているんだろう』と期待で胸を膨らませてくれると思うんです。そしてケーキを食べて頂いてさらに驚いて、感動して頂きたい。お客様の期待に応えたいです」。そして吉川社長はあくまでもケーキが主役だと話します。外観ばかりにこだわり、主役のケーキが手抜きになってしまってしまうようなお客様の期待を裏切ることは絶対にしたくない。だからケーキ作りはいつも真剣なのだそう。「一切の手を抜かず作り上げています。普段の生活の中でふとアイディアが浮かんだ時に、それをケーキに表現するのは非常に大変です。けれど、だからこそ出来上がった時には感動するし、嬉しいです。お客様にお勧めのケーキを聞かれることがありますが、全てのケーキに思い入れがあるので、全てがお勧めです」と笑顔で話してくれました。



九州の素材でお客様に安心してもらいたい

アンジェココでは九州産の生乳で作ったクリームチーズを使用しています。このクリームチーズは新鮮で質の高い生乳を加工するという事に徹底的にこだわっているのだそうで、吉川社長が色々なチーズで試作をした中でも最も品質が安定しており、ケーキ作りにはぴったりなのだとか。「お客様からは材料の産地について頻繁に問い合わせがあります。やはり地元である九州産だと安心して食べられると喜んでいただけます」吉川社長の、味はもちろん安心安全なお菓子を食べて頂きたいという思いを感じます。



お店の名前がついた天使のケーキ

それでは九州産クリームチーズを使って作ったケーキをご紹介しましょう。こちらはお店の名前と同じ「あんじぇここ」。ざくっと香ばしいタルトとダマンド、その上にふんわりとしていてしっとりとしたジェノワーズが敷かれ二種類の異なる食感のチーズムースが乗っています。一番外側はふわっとしたマロンホイップクリームで天使のドレスを表現、てっぺんにはチョコレートで出来た天使の輪がちょこんとのっています。複雑な組立てのケーキですがフォークで一口食べるとそれぞれの素材が引き立て合い、口の中で見事に一つにまとまります。



あんじぇここ1個400円(税込み)



真っ赤なゴージャスケーキ

複雑な形をしていて、表面は真っ赤なピストレ(専用の道具を使ってケーキの表面にチョコレートなどを霧のように吹きかける技法)が施されたゴージャスな「バベル」。フォークを入れるとてっぺんのブラックベリーのソースがとろりと流れます。チョコレートの生地にカスタードのクレームブリュレ、そして紅茶が香るムースと三層になっていてカットした時の驚きは食べる楽しみをさらに掻き立てます。一口食べると濃厚なチョコレートと紅茶の風味、ブラックベリーの酸味が一体となって極上のおいしさです。



バベル 1個420円(税込み)


カフェオランジェは元気が出るようなオレンジ色の鮮やかさが特徴のケーキです。コーヒーとオレンジがこんなにも合うとは驚きました。こちらもカットするとアーモンド香るダマンド生地に二つの異なる味と食感のムースがのっています。濃厚ですがふわっと軽い食感なのでぺろりと食べてしまいます。



カフェオランジェ 1個420円(税込み)



まるでバター、箱にもこだわっています

こちらの「バタークリームケーキ」は本物のバターのような箱に入って商品棚に並んでいます。箱を開けるとバターと同じく銀紙で包まれたバタークリームケーキが出てきます。包装にもしっかりこだわる理由は、もちろんお客様に驚いてもらいたいから。包装で驚いてもらった後は味で驚かせるのが吉川社長のこだわりです。ふわっふわでしっとりとしたスポンジケーキをなめらかで風味豊かなバタークリームで包んであります。口に入れると口の中の温度ですっと溶けるバタークリーム、そして同時にスポンジケーキもとろけるように消えていきます。たっぷりのバタークリームが使われていますが、重たくならずすっきりとした上品な味のケーキです。 



バタークリームケーキ 1個1,400円(税込み)



和菓子屋さんも始めました

今年の夏、吉川社長はアンジェココから車で数分ほどの場所に新しいお店をオープンしました。店名は「杏都(あんと)」、和菓子のお店です。「昔、和菓子を勉強した事があるんです。だから昔から漠然と根拠もなく、いつか和菓子店を出したいと思っていました。その夢が形になりました」と吉川社長。ずっと温めてきた夢だけに喜びもひとしおだそう。杏都でもお客様が驚く様な外観や店内のインテリア、そしてお客様が喜ぶ、地元のお茶を使ったお菓子が味わえるのだとか。杏都の和菓子もきっと驚きが詰まっていることでしょう。みなさんもアンジェココや杏都の、日常とは違う空間に美味しくてアッと驚くようなお菓子を食べに出かけませんか?

(取材・文 まちおやつプロジェクトメンバー)


 

店名 アンジェココ
住所 佐賀県鳥栖市蔵上4-121
電話/FAX 0942-81-1638
最寄駅 新鳥栖駅
営業時間 9:30~20:00
定休日 毎週月曜日 (祝祭日の場合は営業いたします)
駐車場 20台
イートイン 20席
お取り寄せ http://angecoco.net/
ホームページ

http://angecoco.info/

 

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