「お菓子って幸せな思い出が多いと思うんです。お客様がふとした時にうちのお菓子を思い出してくれて温かな気持ちになっていただけるようなお菓子を作っていきたいです」



福岡県糟屋郡篠栗町(かすやぐん ささぐりまち)は町の面積の7割が山林という大自然に囲まれた地域です。篠栗町の良さをおいしいお菓子で全国に発信したいという思いで「菓子工房 菓楽」を営むオーナーシェフ 大神 剛士(おおがみ たけし)さんは地産素材を多く使用しています。「福岡県で生まれて福岡県で育っているのでなるべく地元の素材を使いたいと思っています。お客様も地元の素材は安心出来ると喜んでくださいますし、県外の方へのお土産にも購入してくださいます。ふるさと納税の返礼品としても全国の皆さんに送らせていただいています。お土産をもらった方が福岡県や篠栗町について興味を持っていただけるよう心を込めておいしいお菓子を作っています」と大神シェフはいいます。「菓楽」では地産素材を使うということの他にもみなさんに篠栗町を知っていただくために包装紙にもこだわっています。「焼き菓子の箱を包んでいる包装紙を広げると篠栗町の地図になっているんです。お客様からも観光名所なども書いてあっておもしろいねと言っていただきます。お菓子を食べ終わってもこれを広げれば篠栗町のことを知っていただけるかなと思っています」と大神シェフ。このユニークな発想は大神シェフが思いつき、いつもお願いしているデザイナーさんに作っていただいたそうです。この他にもパウンドケーキやレモンケーキの箱や包装紙にそれぞれのデザインが施されています。それぞれ違うのになにか統一感があると感じ大神シェフに伺うと「毎回同じデザイナーさんにお願いしています。このデザインの字の感じとか、私らしいなと思っています」と教えてくれました。さらに店内の装飾にも力を入れていて「来店されるお客様に季節を感じてほしくて定期的にディスプレイを変えています」と大神シェフ。取材に伺った日は店内に入った瞬間に春満開といった季節感を感じることが出来ました。きっと「菓楽」に来店されるお客様はこだわり抜いた特徴的は包装紙から今日食べるお菓子を選んだり、店内ディスプレイで季節を感じて食べたいケーキを決めたりするお客様もいらっしゃるのではないでしょうか。






篠栗町で作られるお酒のお菓子

「菓楽」には福岡県糟屋郡篠栗町産の「湧水」と「お米」で作った「篠栗伝説」という米焼酎があります。その米焼酎で作った焼き菓子「ささぐり物語」をご紹介します。商工会と観光協会のご協力をいただき、篠栗町のお菓子として考えて作られたお菓子です。生地に程よいボリュームをも持たせ、そしてふんわり感も十分に感じられるように焼き上げるための配合に苦労したそうです。袋を開けるとふわっと米焼酎が香ります。ふわふわの生地を口に入れるとしっとりしていて、程よい甘みは程よく香る米焼酎のすっきりとした風味を引き立てます。満足のボリューム感ですがついついもう一個食べたくなるようなひと品です。



ささぐり物語 1個 200円(税込み)



懐かしい形と新しいおいしさ

菓楽にはころんとした丸い形が特徴的なレモンケーキが売られています。「レモンケーキって昔からあるお菓子の一つなんですがパサついていたり、少し不自然な香りがするようなものが多いと思っていたんです。そのイメージを変えるために配合や材料にこだわりました」と大神シェフは言います。食べてみるとなるほど、確かに。口の中でさわやかなレモンの酸味と香りが広がります。食感はしっとりとしていて食べやすく満足のおいしさです。



檸檬ケーキ 1個200円(税込み)



小学校の給食でも人気のプリン

福岡県産の卵を使って作った「勢門っ子ぷりん」は大神シェフこだわりの配合で作られたプリンです。「このプリンは私が通っていた小学校で年に一度、学期末の給食で食べていただいています。生クリームを使わず牛乳と卵だけで極限まで滑らかな食感になるよう試作を重ねて出来ました。小学校の給食用には一度に1年生から6年生の全校生徒分を作ります。手作りなのでとても大変な作業ですが小学生の笑顔を思うと作るのが楽しいです」さっそくいただくとトロッと滑らかな食感と、卵の風味がとっても優しく、シンプルだけど繊細な味のプリンです。小学校の給食でこんなにおいしいプリンが食べられるなんてうらやましいですね。「小学生の時にこのプリンを食べて育った子が大人になり、今うちの店でパティシエをやっています。うれしいですね」子供がパティシエになりたいと思ってくれるくらいおいしいプリン、みなさんにも是非食べていただきたいです。



勢門っこぷりん 1個170円(税込み)



店名の由来

「菓楽」という店名は「菓子を楽しむ」という意味が込められています。作り手が楽しく作り、お客様に楽しい時間をお届けできたらという願いを込めて毎日お菓子を作っているそうです。「音を楽しむと書いて音楽、行を楽しむと書いて行楽、そんな風に『菓子を楽しむと書いて菓楽』なんです。私は作り手が楽しい気持ちで作ったお菓子じゃないとお客様に幸せで楽しい時間は提供できないと思っています。その為にはまずスタッフが充実した気持ちで菓子作りが出来るように休みを増やしてプライベートの時間をゆっくり持ってもらえるようにしています。これからもスタッフ一同楽しく菓子作りをして、お店、スタッフそして自分自身成長していきたいです」と大神シェフ。



お菓子を作る仕事

大神シェフがお菓子を作る仕事を選んだ理由を聞いてみました。「形として残るものではなく、写真の中や思い出として残るようなモノづくりをしたいと思い、選んだのがこのパティシエという仕事です。お菓子の思い出って幸せないい思い出が多いと思うんです。これからもお客様がふとした時にうちのお菓子を思い出してくれて温かな気持ちになっていただけるようなお菓子を作っていきたいです。そして親から子へ、子から孫へというように長い年月で世代を越えてご来店していただきたいです」と大神シェフ。篠栗町にあるおいしいお菓子屋さん「菓楽」のお菓子、みなさんも是非食べてみてください。



(写真・文 まちおやつプロジェクトメンバー)



店名 菓子工房 菓楽
住所 福岡県糟屋郡篠栗町728-1
電話・FAX 092-948-3805
目印 県道607号 コインランドリーペンギンくん
営業時間 10:00~19:00
定休日 火曜日(不定休あり)
お取り寄せ 不可
Facebook https://www.facebook.com/sasaguri.onaka.caraque/

 

 

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