「イチオシおやつの『ぽてっちー』は、子供の頃、近所のおじちゃんやおばちゃんが、落ち葉のたき火で焼いてくれた焼き芋の、懐かしい大好きな味が原点です」

オーナーシェフの山内隆義さんと店長の山内美恵子さんご夫妻。明るいお二人の雰囲気そのままのステキなお店です。



お母さんが料理すると、横を離れない「味見役」。お手伝いで料理上手に

外観も店内もとってもおしゃれなケーキファクトリーヤマウチ。15年前に現在のおしゃれな洋菓子店に改装されました。
こんなにおしゃれな店舗になっても、変わらないのは“地元の憩いの場”なところ。イートインスペースも広く、コーヒーなどの飲み物も提供しています。時には「今から10人で行くけど、いい?」と電話が入ることも。



明るく広々とした店内なので、お菓子選びの楽しい時間が過ごせます。



現在の店舗は、オーナーシェフのお母さんが自宅兼店舗で駄菓子屋さんを長年やってこられた思い出の場所を引き継いでいます。「母の店は、昭和の駄菓子屋さんで、ガラスのふたがはまった30cm四方くらいの木のケースをいくつも平置きして、中にあられや羽衣、おせんべいなどを種類別に入れていました。計りや銀色の小さなスコップで量って、薄紙の袋に入れて売っていました。私もよくもらったものです」と山内シェフ。昭和の街にあった、懐かしい風景が思い出されます。

その他にも多種のお菓子があり、落雁やカステラ、バタークリームのケーキは自家製で、よく売れていたとか。その商品のお菓子作りや、一家の夕食を準備するお母さんのそばには、いつも少年時代の山内シェフがいたそうです。
「味見で持っていかれるのと、お手伝いで助かるのと、どっちが多いかわからないね」とお母さんに笑われながら育った山内シェフ。お料理好きは、子供時代からのようです。

山内シェフが「菓子店を継ごう!」と決意したのは高校1年生の頃。
料理好きが高じて、調理師になる夢を育てていた山内少年。しかし、ふと「自分はピーマンも食べられなければ、魚も苦手。好き嫌いが多すぎて、何の料理を作ればよいのか」と疑問に思い、悩みます。

そんな時ひらめいたのが、「お菓子なら、全部好き!」。こうして東京の製菓学校への道が決まり、東京での修業を経て、地元食材を使ったユニークな『ケーキファクトリーヤマウチ』に続きます。




華やかな生菓子が並ぶショーケース。焼き菓子は別コーナーに。



おやつは、特別なもの。「ほっこりして、1つで満足してもらえたら」

山内シェフが「せっかく作るんやったら、地元の宮崎のおいしいものを使いたくて」。そんな思いから生まれたのがイチオシおやつの『ぽてっち~』です。地元の宮崎県・串間産のさつま芋を使い、中にクリームチーズを入れました。

この地元のさつま芋がおいしくて、大好物な山内シェフ。普通のスイートポテトではない、“ヤマウチ”のユニークな味を作りたい! とクリームチーズを合わせてみたそうです。「ちょっと大胆過ぎたか?」と思いながらおそるおそる試食すると、これがなかなか良いお味。「お、これは行ける!」とさらに工夫を重ねて、『ぽてっち~』が誕生します。

山内シェフのさつま芋好きは、子供の頃の思い出が原点だそうです。「学校帰りに、近所のおじちゃんおばちゃんが『食べていきなよー』と、よく焼き芋をくれました。落ち葉のたき火で焼いた焼き芋の、懐かしい香ばしい味が忘れられなくて」と話してくださいました。



『ぽてっちー』1個162円(税込み)
宮崎県・串間産のさつま芋を使った、ケーキファクトリーヤマウチのイチオシおやつです。まろやかなクリームチーズあんが、絶妙なおいしさ。




お客様に一番人気なのは、『ヤマウチブランデーケーキ』です。高級ブランデーのVSOPを使い、包み紙を開けた時から立ち上る芳醇な香りとしっかりとしたブランデー味のケーキが、お酒のおつまみや、ご進物に大変喜ばれているとか。

「ケーキなので、シロップの量はきっちりどれも同じなのですが、お客様に『重いの(シロップの量が多いの)ください』と言われます(笑)」と山内シェフ。


『ヤマウチブランデーケーキ』1個1300円(税込み)
たっぷりのシロップで、ブランデーの豊かな香りに癒されます。




宮崎県の地元食材といえば、マンゴーや日向夏などの果物も有名です。お日様の光をたっぷり浴びたマンゴーや日向夏とクリームチーズを使ったロールケーキが『ひゅうがっち』と『まんごっち』です。
どちらも爽やかな果実の香りとクリームチーズが絶妙にマッチして、他では味わえないおいしさ。



手前が『ひゅうがっち』、奥が『まんごっち』、各1個130円(税込み)



地元の果物といえば、トロトロのゼリーも人気です。ゼリーは、通年販売のマンゴーゼリーと、夏季限定のジュレ・ド・メロンとスイカゼリーがあります。果物は、どれも宮崎県の地元食材を使っているので、冷やして食べると、喉の渇きも癒える瑞々しさです。

マンゴーゼリーは、完熟マンゴーのゼリーとゴロゴロと入った果肉の濃厚な甘みがマッチして、果物だけでは味わえない、マンゴーの“エッセンス”を味わえるおいしさ。イートインか、持ち帰りのみの販売になりますので、お近くへお越しの際は、ぜひお試しください。


ヤマウチゼリー(左からマンゴーゼリー、夏季限定のジュレ・ド・メロンとスイカゼリー)
各1個350円(税込み)



地産地消の素材が、“ヤマウチさんならでは”のデザート作りに役立っています

他にはない、ユニークなデザートを数多く作られている山内シェフ。おやつは、特別なものと考えているそうです。「ほっこりして、おやつ一つで大満足してもらいたい」という気持ちを込めて、一つ一つ作っています。

お芋を始め、日向夏やマンゴーなどの地元のフルーツがたわわにのったジュレなど満足感たっぷりの商品は、どれもお客様に大好評だそうです。山内シェフは「フルーツやお芋など、やはり地元のものが好まれて、喜んでもらえますね。うちのお店のオリジナリティにも繋がるので、大切にしていきたいと思っています」と話してくださいました。

イートインも充実したケーキファクトリーヤマウチ。生菓子をお店で食べて、焼き菓子をお土産にすることもできます。お近くへお越しの際は、ぜひ一度お立寄りください。


(取材・文 大倉愛子)

 

店名 ケーキファクトリーヤマウチ
住所 宮崎県宮崎市島之内2263-2
電話 0985-39-4021
FAX 0985-39-7734
営業時間 9:00~20:30
定休日 元日のみ
駐車場 あり 10台
イートイン あり 10席
クレジットカード
ホームページ、ブログ等

http://www.cake-yamauchi.com/index.html

 

 

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