「なるべくオーダーケーキのリクエストに応えたいと頑張っています。子供達のキラキラした笑顔を見たら大変さは吹き飛びます。喜ぶ顔が見たくて作っているんです」



前回ご紹介したパッションフルーツ農家さん「八王子高原屋」の澤井さんから「うちで穫れた東京都八王子市産パッションフルーツを使ってお菓子を作る洋菓子店がありますよ」と紹介してもらい向かったのは同じく東京都八王子市の京王めじろ台駅のほど近くにあるパティスリーメゾンです。住宅街の丘の上にありました。今回お話を聞かせてくれたのは代表取締役でありシェフの田中 保男(たなか やすお)さんです。「ここで洋菓子店を始めて25年になります。町の様子やお客様の年齢層は大きく変わってきましたが、その時代のニーズにあったお菓子を考えながら作っています。例えば地産素材を使用したお菓子を作り始めたのもこれからは東京都以外にも八王子市で作ったお菓子を発信すべきだと思ったからです」。田中さんが教えてくれた通り、店内には東京都八王子市産の果物や蜂蜜、また八王子市にある滝山城の城主であった北上氏照(ほうじょううじてる)の名がついたお菓子など、地元愛が深いお客様が喜びそうなお菓子が種類豊富に並んでいます。取材の最中に来店されたお客様が「タウン誌に載っていた、氏照のお菓子はどれですか?」と店員さんにお尋ねになり、そのお菓子を見つけた時のお客様の嬉しそうな声と、その光景を見て優しく嬉しそうに微笑んでいる田中さんの姿が印象的でした。




地産素材を使ったお菓子、きっかけは?

田中さんが八王子市にちなんだお菓子を豊富に作られるようになったきっかけを聞いてみました。「私がパッションフルーツが好きで元々は八王子市産ではないパッションフルーツを使っていました。ある日八王子高原屋の澤井さん(パッションフルーツ農家)が飛び込みでパッションフルーツのアピールに来てくださったんです。それが4年ほど前ですね。当時の私は八王子市でパッションフルーツの栽培が行われているとは知らなかったので驚きでした。それから八王子市産パッションフルーツを使い始めたところ、地産素材で八王子市のおいしいものを市外のお客様にも発信できるということに気が付きました。地産素材で八王子を発信することで私含め、市民が喜ぶと思いました。ニーズの高さに気がついたんです。そしてブルーベリーや、紫芋のお菓子も作り始めました。『こだわりを持って作っています』ということが食べる方に届くのが嬉しいですね」と田中さん。地産素材を使ったお菓子は高速道路のサービスエリアや道の駅、駅ビル、駅の売店などでお土産として、更にふるさと納税の返礼品としても全国の皆さんに喜んでいただいているそう。確かに、遠出をしたらその土地の産物やその加工品を買って帰りたくなる気持ちはとてもよくわかります。



パティシエになるきっかけと今まで

実は田中さんにはもともとデザイナーになるという夢がありました。「夜間、デザインの学校に通うつもりでまずは菓子業界に就職しました。作り手ではありませんでしたが。でも、5時に退社して学校に通いたいのに、仕事は5時には終わらないんです。もう辞めようかと考え始めた時にお菓子を作ってみないかという話になりいつのまにかのめり込んでいました」その後いくつかの菓子店での経験を経て念願のお店をオープンしたそうです。その頃メディアでは「カリスマパティシエ」を流行らせたと言っても過言ではない「テレビチャンピオン」が大流行しており、出演した田中さんは見事に準優勝という結果を残しました。「テレビチャンピオンでの思い出は丸一日かけてデコレーションケーキを作ったことです。大変でした。準優勝してからは子供達にサインをねだられたりした事もありました」と恥ずかしそうに話してくれた田中さん。



シェフが想いを込めるデコレーションケーキ

パティスリーメゾンの店内にはアルバムが置いてあり、様々な手書きで描かれたイラストのデコレーションケーキが選べます。もちろん特注の相談にも乗っていただけます。「手書きのイラストケーキは普通のデコレーションケーキの何倍もの時間がかかります。でも、たくさんの人に喜んでいただきたいのでなるべくリクエストに応えられるよう頑張っています。ケーキを受け取りに来たお客様の嬉しそうな顔や、それを見たり、食べたりした子供達のキラキラした笑顔を見たら大変さは吹き飛びます。喜ぶ顔が見たくて作っていますね」と田中さん。きっかけは息子さんがリクエストしたイラストケーキだったそう。その時の息子さんの喜ぶ顔を見た時のシェフの喜びが今につながっているのですね。



スティックタイプの食べやすいお菓子

それでは地元の素材を使った田中さん渾身のおいしいケーキをご紹介しましょう。まずは手土産グランプリというお菓子の大会で受賞したこともある八王子市産パッションフルーツのチーズケーキです。生のパッションフルーツを使用しているのでフレッシュな味わいと香り、そして種のパリパリとした食感も丸ごと味わえるケーキです。ほろほろとした食感のタルト生地の上に柔らかなレアチーズと二層になっていて二つの異なる食感が楽しめるのも嬉しいです。個包装になっているので、お皿に並べてフォークでおしゃれに、また袋を開けてそのままパクリと、どんなシーンでもおいしいチーズケーキを味わえます。バリエーションに八王子市産ブルーベリー味もあります。



八王子パッションフルーツケーキ・八王子ブルーベリーケーキ 各1個210円(税込み)



新商品は大きなマカロン

新商品のパッションマカロンをご紹介します。直径7cmほどもある鮮やかな黄色をした大きなマカロン。中にはさっぱりとしながらもコクのある口当たりのよいパッションフルーツ味のバタークリームがたっぷりと挟んであります。こちらも種のパリパリ食感が良いアクセントになっています。大きなサイズですが飽きずに最後までおいしくペロリといただけます。



パッションマカロン 1個 275円(税込み)




白と黄色のコントラストがかわいいチーズタルト

上は白いクリームチーズ、下は黄色のマスカルポーネチーズと二層のレアチーズがパッとショーケースを彩るチーズタルト。こちらのマスカルポーネチーズの部分にもパッションフルーツが使われています。主張しすぎないほんのり香るパッションフルーツとチーズの相性が抜群のひと品です



チーズタルト 1個 350円(税込み)




こだわりの蜂蜜を使ったかわいい焼き菓子

こちらのかわいいくまさんの焼き菓子は「八蜜くまさん」です。「蜂蜜」の蜂の字を「八王子市」の八の字にしたというかわいいネーミングです。東京都八王子市にある高尾山のふもとで採取した蜂蜜をたっぷりと使用しています。口に入れた瞬間に蜂蜜の風味が広がります。見た目のかわいらしさと優しい味わいで食べやすいためお子様に大人気のひと品です。



八蜜くまさん 1個150円(税込み)




パティスリーメゾンのこれから

田中さんにこれからの夢や目標を聞いてみると「私が知っていること、経験してきたことを次世代のパティシエに伝えていきたいと思っています」と教えてくれました。技術だけでなく人とのつながりや今までの経験で得た様々なことを伝えていきたいそうです。私たちの将来や私たちの子供の世代、また孫の世代まで、食べると思わず笑顔になるお菓子が作り続けられるのはとてもうれしいことですね。パティスリーメゾンには今回ご紹介したお菓子の他にもたくさんのお菓子が並んでいます。みなさんも足を運んでみてはいかがですか?

 


(取材・文 まちおやつプロジェクトメンバー)

 

 

店名 パティスリーメゾン
住所 東京都八王子市めじろ台1-5-6
電話 042-668-2010
FAX 042-665-1302
最寄駅 京王線めじろ台駅
営業時間 9:30-20:00
定休日 毎週火曜日(祝日・イベントに重なった場合変更有り)
駐車場 あり 2台
イートイン あり テラス席2席
クレジットカード 不可    
お取り寄せ お電話にてお問い合わせください
お取り寄せ方法
ホームページ http://p-maison.la.coocan.jp/

 

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