「地元で愛されて創業40年頃のこと。家族で地元貢献を考えていたら “梨を使って市川産業フェスティバルへ出店しませんか” とご依頼をいただいたのがきっかけです」

神保勝司オーナーシェフ​



モンペリエの創作洋菓子には、サプライズとおいしさが

シャリシャリとした食感が夏においしい和梨は、収穫量・出荷量共に千葉県が日本一だそうです。中でも市川市は1位、2位を競う出荷量で、江戸時代の文献にも“おいしい梨”の産地として登場します。

その千葉県市川市のJR市川駅前にあるお店が創作洋菓子モンペリエです。フランスのモンペリエ市でパティシエの修業を積まれた神保勝司シェフが奥様と創業され、2018年で46年目になります。シェフは2007年に「千葉県の名工」として知事に表彰されるほどの実力派で、千葉県洋菓子協会会長を務められています。

モンペリエは“創作洋菓子”と店名に謳う通り、正統派のフレンチのスィーツと共にびっくりするようなおしゃれな形のケーキがショーケースを彩っています。ネーミングも、「苺の気持ち(チーズブリュレ入り苺ムース)」など、遊び心満載です。

お店の販売面を支えるのがシェフのお嬢さんである神保里香社長(以下、里香社長)です。丁寧で親しみのある接客でお店に立たれています。さらにその活躍は、地域ブランド「市川のなし」の加工会社、高級和梨ピューレ取り扱いの「リカンヌ」でも発揮されています。今回は、そんな多才な里香社長にお話を伺ってきました。

里香社長によりますと、お父様の神保シェフは“職人気質で仕事に厳しいけれど、子供のような遊び心がある”方だそうです。「先日も、上野動物園のシャンシャン誕生を祝して、こっそりパンダのお菓子を試作していましたよ(笑)」と、シェフのお人柄がわかる日常の一コマを教えていただきました。

 

ショーケースを彩るカラフルなケーキ。焼き菓子も人気で、手土産に詰め合わせをお求めになるお客様も多いそうです。



里香社長の子供の頃の忘れられない思い出
「お誕生日会にお父さんが見たこともないような2段重ねのケーキを焼いてくれました」

 

3人姉妹の長女でもある里香社長。クリスマスなどのイベントシーズンは、両親が働くお店が繁忙期のため、姉妹でのお留守番が多く、淋しく感じることもあったとか。

ところが、小学生低学年の頃のこと。シェフに、「お誕生日に2段重ねのケーキが欲しい」とおねだりをしました。娘の誕生日プレゼントにと腕を振るったシェフのケーキに、お友達一同びっくり仰天します。2段重ねのケーキなんて、滅多に見られない憧れのお菓子。お誕生日会が大いに盛り上がったとか。

里香社長は「幼い頃はケーキ屋を継ごうとは思っていなかったのですが。進路を考えるようになってきたころ、両親がこんなに頑張ってやってきたお店は、続けた方がよいなと思うようになりました」とお話しくださいました。その後3年ほど銀座の有名レストランへ接客の修業へ行き、モンペリエへ就職します。

ある時、友人とケーキの話になり、「あなたのお店のケーキは、本当においしいよね。まして、お誕生日や結婚式などみんなの嬉しいお祝いの中心にある、特別なシーンを飾るケーキを作っているなんて、素晴らしい仕事ね」と言ってくれたそうです。

その頃は、まだ“仕事としてケーキを売っている”といった意識を持っていた里香社長、目からうろこがポロポロ落ちたそうです。この時から、「何て幸せな職場‼」と思うようになったと話してくださいました。



直売や梨もぎ園も多い市川市。地域ブランド「市川のなし」を有名にしたくて

創業40年頃のこと。家族で「そろそろ地元貢献もしなくちゃね」とぽつぽつ話題に上るようになりました。では、と出店した梨ジュースの店に長蛇の列ができ、里香社長は梨の可能性に開眼します。その後、里香社長は「地域産業資源活用事業」として、和梨のピューレを通年供給できるように、加工会社リカンヌを立ち上げました。7年目になる今は、地産地消の梨が地域振興の成果を上げているところです。手間がかかる和梨の加工品には、有名ホテルなどからたくさんの引き合いが来るように。今後の更なる展開が待たれます。

イベント用にシェフが研究を重ねた梨を角切りにしてシャリシャリの食感を残す製法で作ったさわやかな梨のゼリーが、モンペリエの通年商品になりました。というのも、イベントが終わった後に、お客様から「この間のイベントで買った梨のゼリーはありますか?」とのお問い合わせが相次いだからだとか。それが『果樹園の朝、市川の梨ゼリー』です。

 

『果樹園の朝、市川の梨ゼリー』1個 280円(税込み)
和梨のシャリシャリした食感の和梨がアクセントのなめらかなゼリーになっています。この不思議なバランスの妙をぜひお楽しみください。




モンペリエの大人気商品をご紹介いただきました

お客様に人気のトップスリーをうかがってみました。
なんといっても、一番の人気商品は『和栗のモンブラン』だそうです。毎日他の商品の2倍の量も製造するのに売り切れてしまうほどだとか。いただいてみますと、圧倒的な焼き栗の風味に驚きます。密かに「今まで食べたモンブランの2倍濃い…」とつぶやく程なのに、口当たりはあくまで軽い。忘れられないお味です。

 

『和栗のモンブラン』1個 460円(税込み)



次にお客様に人気なのが、手土産に最適な『焼き菓子詰め合わせ』です。1千円から5千円まで、お箱に入れて準備されています。この焼き菓子をもらったお客様が来店され、またお土産に…という、お店にとってもお客様にとっても嬉しい繋がりがよく起こっているそうです。



『焼き菓子詰め合わせ』です。1,000~5,000円(税込み)



最後の人気商品は、シェフのお名前がついた『神保ロール』です。ロールケーキのスフレ生地は、ほわほわでしっとりしていて柔らか。クリームは食感が軽い生クリームとしっかりしたカスタードを組み合わせており2種類の味わいが楽しめます。シロップ漬けの栗がセンターを飾り、風味にもアクセントになって濃厚で、食べ応えのあるロールケーキに仕上がっています。


『神保ロール』1本 1300円(税込み)



どれを食べてもおいしいモンペリエのお菓子。一家の取り組みが市川の梨の販路を広げるチャレンジにつながっています。創作洋菓子も、思わず誰かにおススメしたくなるおいしさです。お近くへお越しの際は、ぜひ覗いてみてください。天井まで届く大きな木のディスプレイが心癒す店内で、おいしいお菓子と温かい神保一家が待っています。



お店の外に翻るカラフルな3本の旗は、フランス国旗、オーナーシェフが民間大使を務めるフランスのモンペリエ市の旗、モンペリエ市のあるエロー県の旗です。


(取材・文:大倉愛子)



創作洋菓子モンペリエの注目おやつ「ほわたま 和梨」はこちら。

 

店名 創作洋菓子モンペリエ
住所 千葉県市川市市川南1-5-17
電話 047-326-2020
FAX 047-321-1427
最寄駅 JR 市川駅
目印 JR 市川駅 南口徒歩1分
営業時間 9:00~21:00   日・祝9:00~20:00
定休日 毎週木曜日
駐車場 なし
(お買い上げ2000円以上で提携駐車場30分無料のサービスあり。お店でご確認ください)
イートイン なし
クレジットカード 不可
お取り寄せ 来店注文のみ可
お取り寄せ方法 来店注文時ご相談
ホームページ、ブログ等 http://montpellier.jp/

 

 

Submit to FacebookSubmit to Twitter