「洋菓子屋さんに生まれて父の背中を見て育った。当たり前のように洋菓子職人になり、ただ普通のことをしているだけ。特別なことではない。大変だとは思わない」




セリアン洋菓子店は48年の歴史をもつ老舗の洋菓子屋さんです。

明るい店内に一歩入るとオーナーシェフ久保雅弘(くぼまさひろ)さんが厨房で職人ならではの手さばきでケーキを作る姿を見ることができます。洋菓子と焼き菓子、パンが並ぶショーケースの向こうでは奥様の順子(じゅんこ)さんが明るい笑顔でお出迎えしてくれます。
今回はこちらのお二人にお話を伺いました。




江戸東京野菜の“八王子ショウガ”のおやつ

地元東京都八王子市産の生姜を使ったラスクです。KALIKALI(カリッカリッ)という名前通りの食感です。
セリアン洋菓子店にとってKALIKALI(カリッカリッ)は特別な商品のひとつです。創業者である先代が昔から作っていたお菓子だからだそうです。戦後まもなく開店したこちらのお店はもともとはパン屋さんだったそうで、昭和44年に洋菓子メインの製造販売を始めました。オーナーご夫妻は寡黙で多くを語らなかった先代から、なぜラスクを作り始めたかを聞いた事はないそうです。お話を聞いていく中で私は心を込めて作ったパンを美味しく食べてもらう工夫の結果生まれたメニューのひとつではないかと感じました。「先代が作った基本のレシピを大切にしながら新しいオリジナルのアイデアも加えました。」と順子さん。こちらのラスクは地元東京都八王子市産の“八王子ショウガ”が使われています。“八王子ショウガ”は江戸東京野菜のひとつとして認定を受けている葉生姜です。
マイルドな辛味と綺麗な黄金色が特徴です。

ラスクは、アーモンドヌガーに八王子ショウガを効かせて、それをフランスパンにたっぷり塗って作ります。
ラスクを作った時になにか地元八王子市産のものを使いたいと思い八王子ショウガを試してみたところ相性が抜群だったとのこと。
リッチで奥深く、他では味わえないフロランタンのようなアーモンドヌガーのラスクの虜になるお客様も多く、リピーターも多いのだそうです。

JA八王子から江戸東京野菜使用のお菓子として認定を受けているという『セリアン洋菓子店』のラスクはジワジワ人気が広がり、今では立派なお店の定番商品です。


“KALIKALI” 490円(税抜き)



人気看板商品“ふんわりふじもりロール”はおやつにも手土産にもぴったりの一品です。

『セリアン洋菓子店』のロールケーキの名前は“ふんわりふじもりロール”です。ふじもりってなに?と思われた方も多いのではないでしょうか。
ふじもりとは、八王子市にある大きな公園「富士森公園」からとった名前です。
富士森公園は八王子市民なら誰もが知っている憩いの場です。春には桜の並木道にたくさんの露店が並び、大勢の市民が訪れます。

夏には球場で球児たちが熱い戦いをくりひろげます。また、八王子市の一大イベントである花火大会の打ち上げ会場にもなります。競技場では早朝に散歩やランニングをする市民が多くみられ、陸上などの競技会も行われます。

「このロールケーキはお店を改装した12年前に看板商品として生まれました。“誰からも親しまれるように”と、まちの皆様から愛されている公園の名前をとって名づけました。」順子さんが教えてくださったその由来の通り、たくさんのお客様から親しまれる人気商品です。
“ふんわりふじもりロール”の人気の秘密はシェフのおいしさへのこだわりにあります。

スポンジ生地には、国産の米粉を100パーセント使用し、ふんわりとした独特の食感にこだわりました。さらにたっぷりと包まれたクリームは、味のバランスを考えてカスタードクリームと生クリームを重ねて使い、ふんわりとした生地に合うように仕上げてあります。





“ふんわりふじもりロール” 1本 880円(税抜き)



たくさんのお菓子が並ぶセリアン洋菓子店。その全ては久保シェフが作るおいしさを追求した洋菓子です。

創業当初から先代が大切にしてきた美味しさへのこだわりはそのまま久保シェフに引き継がれています。
そのこだわりをそばで見られている順子さんは「シェフはお客様も気が付かないような些細な味の違いにまでこだわってお菓子作りをしています。味覚がとても敏感なのでしょうね。」とおっしゃっていました。


久保シェフに洋菓子職人になって嬉しいこと、また大変なことを教えてくださいとお伺いしたところ「洋菓子屋さんに生まれて父の背中を見て育った。当たり前のように洋菓子職人になり、ただ普通の事をしているだけ。特別なことではない。大変だとは思わない。」とのこと。久保シェフにとって、人に喜んでもらえる美味しいケーキを作る事は当たり前のことなのです。







大人気のバースデーケーキはリピーターも多いそうです。

お話を伺っている時にもお誕生日ケーキの注文の電話がありました。
ふんわりとしたスポンジ生地にたっぷりのクリームでデコレーションされているケーキの上には、シェフがチョコレートで一つずつ書いたメッセージ付きのビスケットがのせてあります。
私もいただいてみました。
たっぷりとしたクリームが塗られたふわふわの生地に大きな苺がのっています。一口食べるとチョコクリームとジューシーな苺は相性が抜群で、人気なのが納得できる美味しさです。

‘見た目はシンプル、味は格別’と、シェフが美味しさにこだわって作るバースデーケーキです。
生クリームのケーキと生チョコレートのケーキがありサイズによってお値段も異なります。

詳しくはセリアン洋菓子店のホームページをご覧ください。









言葉少ない久保シェフのお話からは洋菓子に対する熱い思いを感じました。

お話を伺う間にもたくさんのお客様が訪れます。その際、順子さんのはつらつとした明るい接客が印象的です。
そんなおふたりに今後のセリアン洋菓子店について伺いました。
「お客様に日常のおやつに食べてもらえるケーキを作る洋菓子屋さんでありたい。そして、久保シェフが味に自信を持って作る洋菓子を八王子市の方をはじめ、東京都、さらには他県の方などもっと多くの方に味わっていただきたい」とおっしゃっていました。

今までも、これからも美味しさへのこだわりを持ち続けるオーナーご夫妻です。

みなさんも歴史ある洋菓子屋さん『セリアン洋菓子店』に足を運んでみてください。






昭和34年開店当初 シェフの幼少期

 

 

(取材・文 まちおやつプロジェクトメンバー)

 

店名 セリアン洋菓子店
住所 東京都八王子台町4-45-7
電話 0426-61-5423
最寄駅 JR中央線 西八王子駅
目印 とくになし
営業時間 9:00~20:00
定休日 毎週水曜日
駐車場 なし
イートイン なし
クレジットカード 不可    
お取り寄せ なし
ホームページ、ブログ等

HP:http://cerian.candypop.jp/

Facebook:https://www.facebook.com/セリアン洋菓子店-323311051168084/?fref=ts

 

 

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