茨城県・ひたちなか市が誇る、干し芋。度重なる試作のうえ、干し芋のおいしさをより生かした、3つの焼き菓子を考案。地元のお土産として、たくさんの人に愛されています。

オーナーシェフの椎葉和利さん。店内は、木を基調とした柔らかな雰囲気です。



「当初は刻んで入れていたのですが、もっとおいしくできるはずと試行錯誤を繰り返しました」

噛むほどに甘みが広がり、素朴なおいしさを感じられる干し芋。蒸したさつまいもを乾燥させることで、むっちりとした食感と奥深い甘さが生まれます。その干し芋の主な生産地が茨城県。全国の8割以上の生産量といわれています。
今回、地元の干し芋でお菓子を作っている「グレートリーフ」を訪ねました。出迎えてくださったのは、オーナーシェフの椎葉和利さん。優しい笑顔が印象的です。
「干し芋を使っているお菓子は3種類『芋レーヌ』『干し芋パウンド』『干し芋ドーナツ』です」
どれもおいしそう! さっそく試食させてもらうと、驚くのは、その食感。しっとりとして、焼き菓子に時折見られるパサパサ感はまったくありません。これは、干し芋を使うことで実現したのでしょうか?
「はじめに、いくつか干し芋を購入してお菓子を作ってみましたが、なかなか味が安定せずにいました。その後、ひたちなか市新光町の城東フルーツさんの干し芋を使ったところ、納得の味に仕上がり、それからは年間契約をさせていただいて使わせてもらっています」

さらに、干し芋の使い方にも工夫をしていると椎葉さん。
「はじめは、ただ干し芋を刻んで入れていたのですが、今は、干し芋を蒸かしてペースト状にしてから加えています。これも、いろいろ試行錯誤して、ようやくたどり着きました」
そもそも干し芋は、蒸した芋を干したものです。それを蒸し直すとは、手間がかかっていることが分かります。なるほど、その甲斐あってこその、しっとりとして、なめらかな食感が生まれるのです。



芋レーヌ 145円(税込み)・干し芋パウンド 140円(税込み)・干し芋ドーナツ 165円(税込み)



干し芋のおいしさを生かすため、生地の配合、バターを組み合わせるなど、レシピを調整。

「特に自信作なのが、パウンドケーキです。これは、3つの中でも特に保水が高く、芋感が感じられると思います。それに、干し芋を蒸してからペーストにすることで、生地に粘りが加わるのです。さらには、さつまいもの繊維質でお菓子が、よりしっとりと仕上がるように思います」
「よかったら、こちらも試食どうぞ」と差し出されたのは、蒸し直した干し芋。
いただくと、ねっとりとした食感に、コクのある甘みがおいかけてきます。お砂糖が入っているのではないかと思うほど、口の中いっぱいに心地よい甘みが広がります。
「これを刻んだものと、ペーストにしたものと組み合わせてお菓子にしています。生地との配合にも気を配っていて、無塩バターと発酵バターをたっぷり使っているのがポイントですね。干し芋のよさを引き立たせるようなレシピになっています」



しっとり、むっちりとした食感の「干し芋パウンド」。さつまいもの優しい甘さが広がります。



ひたちなかといえば、干し芋。干し芋を使った焼き菓子は、地元のお土産としても。

「グレートリーフ」の創業は2005年。椎葉さんは九州のお生まれで、大阪で修業したのち、奥さまの実家である茨城県でお店を開きました。
先に紹介した3つの焼き菓子のうち、「芋レーヌ」はお店をオープンさせてから3年目くらいに生まれた商品だそう。地元の名産品、干し芋をお菓子に使うことは、至って自然の流れでした。
「ひたちなか=干し芋というくらい、メジャーですね。諸説ありますけれど、昔から、ひたちなかの海風が干し芋を干すのに最適だったと言われていたそうです。もちろん現在は天日干しではないですけれどね」
干し芋自体もいいけれど、それを使った「グレートリーフ」の焼き菓子は、地元のお土産としても人気があるそう。また、日持ちするのも嬉しいポイントです。
「地元のひたちなか海浜鉄道イベント、お盆やお正月の帰省、競馬場イベントの賞品としてもたくさんのお客様にも喜んでいただいています」



大きなロールケーキは人気商品の一つ。このボリュームで低価格なのも人気の秘密。



「大きな葉に育ちますように」その思いは、地元のお客さんにしっかり伝わっています。

干し芋のほかにもメロン、栗なども地元産のものを積極的に使っているという椎葉さん。お店は決して大きくはありませんが、生ケーキも焼き菓子も種類が豊富です。
また、常においしい状態で食べてもらえるように、できるだけ作り置きはせず、最小ロットで生産しているといいます。
取材に訪れた日は平日の昼間でしたが、次々とお客さんが訪れます。小さなお子さん連れのお母さん、ご夫婦ふたり、初老の女性……などなど。「グレートリーフ」が地元のお客さんに愛されていることがよく分かります。
「おいしくてボリュームがあるのに、とってもリーズナブルなのです。だから、帰省した際は必ずここに寄るようにしています」
そう語ってくれたお客さんのおひとり。グレートリーフでお菓子を買うのが、里帰りの楽しみの一つだと教えてくれました。
椎葉さんのお名前の一文字の「葉」から取り、大きな葉っぱになりますようにとの願いを込められて名付けられたという「グレートリーフ」という店名。その葉は、地元の人たちの心のなかで大きく育っているように見えました。




店名 グレートリーフ(GREAT LEAF)
住所 茨城県ひたちなか市大平1-13-1
電話 029-272-0480
FAX 029-272-0480
最寄駅 ひたちなか海浜鉄道湊線 金上駅徒歩5分
目印 ヨークベニマル大成店目の前
営業時間 9:00~19:00
定休日 水曜日、第二木曜日(祝日の場合は営業)
駐車場 あり 4台
イートイン なし
クレジットカード 不可
お取り寄せ 一部可
お取り寄せ方法 電話、FAX
ホームページ、ブログ等

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https://www.instagram.com/greatleaf/

 

 

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