茨城県・笠間市。老舗洋菓子店の看板商品は、地元が誇る“笠間の栗”のお菓子。「笠間の栗を通して、町も人も、もっともっと盛り上げていきたいのです」

 

 

栗の生産量、日本一。「笠間の栗は、何より粒の大きさが自慢です」

茨城県・笠間市。焼き物の町として知られる笠間ですが、ある果物の生産量が日本一だということを知っていますか?
その果物とは、「栗」。笠間(茨城県)は熊本県や愛媛県を抑えて全国の栗の生産量が第一位となっています。
JR水戸線の笠間駅。駅前のロータリーに面する洋菓子屋さん「グリュイエール」には、もちろん栗のお菓子がたくさん並んでいました。お話を伺ったのは代表の根本高行さん。
「笠間の栗は何より実が大きいのが特徴です。うちがお願いしている農家さんなんて、日本一くらいの大きさじゃないかなぁ」。そう言って笑います。
お店の看板商品でもある「笠間地栗のモンブラン」。いただいてみると、栗のペーストはほどよい甘さで濃厚。こっくりとした味わいのマロンクリームの中に栗の甘露煮の食感がいいアクセントになっています。
「土台がパイ生地なのもうちならではだと思います。栗のペーストにパリパリのパイ生地がいい組み合わせでしょう」
また、同じく栗のペーストをたっぷり入れた「しいふぉら」は、ふわっふわのシフォン生地に濃厚な栗の掛け合いがたまりません。ボリュームのあるお菓子ですが、その軽さとおいしさでペロリと食べられてしまうほど。
栗のお菓子を次々と紹介してくれる根本さん。そこには、笠間の栗に対する熱い思いが込められていました。

 

 

「笠間地栗のモンブラン」 510円(税込み)
  

 

かさま和栗のふんわりケーキ「しいふぉら」 1,836円(税込み)


 

「栗街道 栗トリュフ」 8粒 1,728円(税込み)

 


地元が誇る笠間の栗を、地元の仲間たちとともに。

「笠間の栗は大ぶりだと言ったけれど、和栗っていうのはもともと海外のものに比べて硬い。だから、マロングラッセにしようと思っても、硬さゆえ、どうしても割れてしまうのです」と根本さん。実が硬いという性質、さらに、栗はもともと時期が限られるものだから、できるだけ旬を長く楽しむにはどうしたらいいか、その答えがペーストにするということでした。
「笠間の栗は栗自体にも甘みがあるんです。それに練り込んでいくごとにコシが出る。栗特有のほっくりとした食感とはまた違ったおいしさがあるのです」
そこで、根本さんは笠間の栗をペーストにする専門の会社を地元の仲間と一緒に立ち上げました。会社の名前は“もったいねぇべ”。高品質な笠間の栗を効率的にペーストにして、お菓子として商品化しています。
地元が誇る特産品だからこそ、できるだけ地元が関わり合うような形にしたかったと根本さんは続けます。新商品の開発も続々と進めているのだとか。
「いま考えているのは豆乳のホイップクリームと合わせた栗大福。大福系は栗を使ったものが多いけれど、豆乳と合わせるのは、なかなかないんじゃないかな。これが、思いのほかマッチして、しかもヘルシーと、いいこと尽くめなんです」

 

 

10年目を迎える、栗尽くしのイベント「笠間新栗まつり」も開催。

「“かさま新栗まつり”といって、地元ならではの栗のお祭りもあるのです。市内のあちこちの店が、笠間の栗を使った料理やお菓子を作ってね。栗を使ったゲームなんかもあって。かなり盛り上がりますよ。今年で10年目になるかな。2万人ほどの集客があるのですよ」
農家さんを囲んで、地元をもっともっと盛り上げようとする動きは、年々広がっているのだとか。老舗洋菓子店のグリュイエールは、その動きの中心的存在でもあるようです。
「情報交換をしたり、人と人との付き合いを大事にしたり。地元の繋がりや大切さを改めて知ることができています。お菓子だけではなく、地元全体が一体となったら、それほど嬉しいことはない。そのきっかけを笠間の栗が作ってくれました」
この動きが、笠間の栗はもちろんのこと、ほかの果物やジャージー牛乳など、地元の食材を改めて見直すきっかけにもなったそう。
“地産地消”。当たり前のように耳にする言葉ですが、こんなふうに、その地元の特産物が広げてくれる生産と消費のあり方は理想的な形なのかもしれません。

 

*新栗まつりは、毎年9月の最終土曜日・日曜日(もしくは10月の第1土曜日・日曜日に開催)。会場は市民センターいわま。
問い合わせ先 かさま新栗まつり実行委員会 ☎0296-77-1101

 

 


「宮島で食べた栗が驚くほどおいしくて。聞いたら笠間の栗だったんです」

グリュイエールは創業31年目。創業当初からモンブランなどを作っていたため、根本さんは、笠間の栗の存在をもちろん知っていました。地元の栗を使い始めたのは25年ほど前。そして、根本さんが、こんなにも笠間の栗に惚れ込んだきっかけとなったのは意外なエピソードでした。
「以前、広島を旅したときに宮島の露店で売っていた焼き栗を食べたのです。ほくほくして甘くて、とてもおいしかった。思わずどこの栗か聞くと、それが笠間の栗でした。そこで改めて地元の栗の魅力を知ったのです」
取材中、何度も何度も「笠間の栗をもっともっと広めていきたい」と口にする根本さん。また、「大事なことは、とことんかみ砕かないとダメ」とも繰り返します。
「どんな商売でもそうだと思うけれど、物を売るにはエネルギーが必要ですよ。だから、本気にならないとダメだと思う。ほんの小さなお菓子だとしても、全力で取り組んで、ベストを尽くしていきたいですね。もちろんケーキ屋ですからね、いろいろなお菓子も作りますよ。でも、あれもこれもと欲張らずに絞ってやっていきたい。そう思っています」
そう言って朗らかに語る笑顔には、地元の栗に対する揺るぎない誇りと信頼、そして期待がたくさんに詰まっているように見えました。

 

 

 

店名 洋風笠間菓子 グリュイエール
住所 茨城県笠間市下市毛285
電話 0296-72-6557
FAX 0296-72-6582
最寄駅 JR水戸線 笠間駅目の前
車の場合は、友部インターより8分、笠間西インターより15分
目印 西河原北の交差点すぐ
営業時間 9:00~19:00
定休日 年中無休
駐車場 あり 15~16台
イートイン あり 28席+テラス席
クレジットカード 不可
お取り寄せ 一部可
お取り寄せ方法 HPのお買いものページより
ホームページ、ブログ等

http://www.kasamagashi.com
https://www.facebook.com/洋風笠間菓子グリュイエール-264114063701000/

 

 

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