「昔聞いた印象的な言葉『お菓子は喜ぶ時、楽しい時に食べる、悲しい時には似合わない』それがフランス語で喜びという意味「プレジール」という店名になったきっかけです」

新潟県巻(まき)駅から車でのどかな町並みを走ると見えてくるお洒落な洋館があります。
ここが今回取材するお菓子屋さん「プレジール」です。店内に入ると沢山のお客様が目を輝かせながらお菓子を選んでいます。人気があるのが一目でわかる洋菓子店、今日はどんなお話を聞けるのでしょうか。




お菓子屋さんの家に生まれて

「私は和菓子屋の長男なんです。私が若い頃は菓子屋の長男は菓子屋になるのが当たり前っていう時代だった気がします」 こう話してくれたのは有限会社プレジール 代表取締役 岡村 克巳(おかむら かつみ)さんです。和菓子屋を営むお父様の「これからは和菓子だけではなく洋菓子も作るべき」とのお考えから、新潟市内の洋菓子店で修業を積んだそうです。そして巻に戻り、同じくパティシエであった奥様と共に「プレジール」を開店します。



プレジールは喜び、楽しみ

店名のプレジールはフランス語で「喜び」、「楽しみ」という意味です。「洋菓子の講習会でフランス人講師が言った言葉が印象的でした。『お菓子は喜ぶ時、楽しい時に食べる』と言っていました。悲しい時には似合わないと。それが店名を決めたきっかけです」さらにシェフの屋号(代々伝わるその家、また一族の呼び名のこと)は「喜七(きしち)」だそうで、喜ぶと言う意味にインスピレーションを感じたのだそうです。「もともと、3文字か4文字くらいで皆さんに覚えていただきやすい店名にしたいと思っていました。プレジールは覚えやすく、今では小さなお子様も『ケーキ屋さんのプレジール』と覚えてくれています」と優しい笑顔で教えてくれました。



生産者が自信をもって路面販売するフルーツ

地元の農家の方が育てた素材を使い始めたきっかけを聞いてみました。「初めは農家の方が路面で売っていた果物をスタッフの一人が買ってきたことでした。食べてみるとものすごくおいしいんですよ。それもそのはずなんです。路面で売るということは不特定多数のお客様に味を見ていただくのですから作った果物に自信のある農家さんでないと出来ないと思うんです」と、岡村さんは話します。自分の名前の看板を商品に背負わせて販売をするというのは簡単な事ではないのです。自信を持ってうちの果物はおいしいと言える農家さんの果物は実際においしく、大切に育てられている、そんな農家さんの思いを引継ぎ最高のお菓子にして消費者に味わっていただくことが喜びですと語る岡村さん。旬の果物は定番のケーキにも期間限定のアレンジで加えたりしてお客様に思う存分その時にしか味わえない美味しさを感じてもらっているのだそうです。それではこの時期の旬、新潟県白根市産の桃のお菓子をご紹介しましょう。



桃を皮ごと焼きました!珍しいタルト

まずご紹介するのは新潟県白根市産の桃を皮ごと使った「桃のタルト」。夏の間限定の商品です。桃を丸ごと使うのは農家さんに教えてもらった「桃のおいしい食べ方」なのだそう。サクッとしたタルトの上には風味豊かなココナッツのクリーム、そしてしっとりとした優しい甘みのジェノワーズをひいて、その上に卵風味豊かなカスタードとカットした桃をゴロゴロとたくさん載せて焼き上げてあります。桃はところどころ程よく焦げ目がつき、見るからにおいしそう。手に持つと想像以上のボリューム感です。パクリとかぶりつくと香ばしいタルトにココナッツやカスタードの濃厚な甘みが加わり、ジューシーな香り高い桃をさらにおいしいものに変えていきます。こんなお菓子は初めてだと思っていたら、それはシェフのこだわりでした!



桃のタルト(夏季限定商品) 1個370円(税抜き)




どこにもないようなお菓子をお届けしたい

「他にはないものを作りたいです。お客様にワクワクしていただきたいので」とシェフ。
実は取材を申し込んだ時から「せっかくご紹介していただけるなら当店オリジナルのものを」と言っていた岡村シェフ。「今は町のお菓子屋さんでなくてもおいしいケーキや焼き菓子が買えるんです。だからこそ町の洋菓子店でしかできない、うちでしか出来ないという事にこだわっていきたいです。旬のおいしい素材が入ったらその場でアレンジできる、それが町の洋菓子店なのです」

夏は桃のタルトがお勧めですが
、季節が秋へ変わるとともにリンゴのお菓子もお目見えするそうです。



暑い夏はこれで決まり!

さて、それでは次のおいしいスイーツをご紹介します。白桃のスムージーです。シェフが試行錯誤しながら作ったスムージーは生の桃を丸ごとスムージーにしています。もちろん皮も一緒に。桃本来の優しい甘さと皮の酸味は夏の冷たい飲み物として完ぺきな組み合わせです。ひんやり冷たいけれど、一気に飲んでも頭がキーンとならないのが不思議です。味も最高ですが、美しい桃色のスムージーにミントの葉が載せてあることで見た目もとってもきれいで目でも楽しめるのがうれしいですね。季節ごとにいちご、パイナップル、桃とそれぞれのおいしい果物が手に入った時に販売しています。



スムージー白桃(夏季限定商品)1個 398円(税抜き)



共に働くスタッフへの想い

「私ね、とってもうるさくて厳しいんです。だからスタッフは嫌だと思いますよ」 と話してくれたのはスタッフへの想いです。「こうして厳しい私についてくれているスタッフに恩返しをしたいと思っています。この大変な仕事に就いた彼らの未来が輝くようにと何か力になれればと思っています。今、模索中です」とシェフは言います。これから先のお店のスタッフのためにも「まちのお菓子屋さん」がお客様に愛される存在であるよう、シェフは日々模索し、努力しています。そんなシェフと一緒に働けるスタッフはきっと嫌だなんて思っていないことでしょう。これからもスタッフの皆さんと共においしくて、プレジールにしかないお菓子を私たちに届けてくれると思います。とっても楽しみです。


 


(取材・文 まちおやつプロジェクトメンバー)
 

 

店名 プレジール
住所 新潟県新潟市西蒲区巻甲62-1
電話・FAX 0256-72-0556
FAX 0256-72-0557
最寄駅 JR越後線 巻駅
営業時間 10:00~19:00
定休日 月曜日(不定休あり)
駐車場 あり 20台
イートイン なし
お取り寄せ お電話でご確認ください。
ホームページ http://www.plaisir.co.jp/

 

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