「代々もみじまんじゅうといえば『藤い屋』と決めています」というお客様が支えです。お菓子に県産品を積極的に取り入れ、地域活性化や全国への普及をはかりたいです。

「古今果」シェフ 田中宜良さん



「藤い屋」は、大正年創業。創業当時からもみじまんじゅうを製造し、戦時中も軍部から配給を受け、現在まで途切れることなくお菓子を作り続けている歴史あるお店です。

「藤い屋」のお菓子、とりわけ餡には長年のファンが多いこともあり「変わらない味を保ち続けるために変わり続ける」をモットーとしているそうです。材料となる小麦や小豆などの味が毎年天候によって変わることから、同じ味を再現するために試作を繰り返されるとのこと。

「年も続いているお店なので、ずっとお客様でいてくれているおばあちゃんが『いつもと変わらない味。美味しい』と、笑顔になってくれます。嬉しいですね」

また、もみじまんじゅうを主軸にした伝統的な和菓子の製造をしている「藤い屋」からは、和や洋のあらゆるエッセンスを取り入れたハイブリッドなお菓子を提供する「古今果」が誕生しています。
 

 

 

「『大長レモン』の美味しさを全国的に広めたい!」そんな期待を込めた純白のデザート

淡雪に、雪片を花にたとえて言う雪花という言葉を重ねあわせて「淡雪花(あわせつか)」と名付けられたそう。なんとも繊細な響きのあるお菓子ですね。「藤い屋」の看板商品のひとつです。

「この『淡雪花』は、2013年に広島で開催された第26回全国菓子大博覧会で、広島県の名産、『大長レモン』を全国的に有名にしようと、広島県菓子工業組合の「広島レモンプロジェクト」に賛同し、できたお菓子です。この地域は日照時間も十分にあり、瀬戸内の温暖気候のお陰で柑橘類などは収穫量、種類共に豊富にある土地。太陽をいっぱい浴びて育ったレモンは香りもよく、親しみやすい風味があります。防カビ剤が使われていないので、皮まで丸ごと食べられるレモンです」







そんなフレッシュな「大長レモン」からつくられた「淡雪花」は、純白で一つずつ大切に梱包されています。一口目のシャリっとした予想外の食感が新鮮で、その後ギモーヴ(フルーツのピューレにゼラチンを混ぜて泡立ててかためた生地)がふわっと口の中でとろけ、甘酸っぱい大長レモンの羹の風味が爽やかに広がります。これほどまでに清楚かつモダン、ドキドキするようなお菓子がこれまでにあったでしょうか?

大事な訪問先への手土産に「淡雪花」を選んだら、爽やかな印象を残すことができそう。そんな凛とした存在感のあるお菓子です。
広島県産大長レモンを100%使用。生しぼりレモンの爽やかな香りと味わいです。



「淡雪花 4個入り 800円(税込み)」

 

これからご紹介する3種類のお菓子は、「藤い屋」から生まれた「古今果」のお菓子です。



『淡雪花』が2種類のチョコにコーティングされてお目見えしました

「藤い屋」の「淡雪花」をダークチョコとホワイトチョコでそれぞれ包んだ「ショコラド淡雪花」。レモンの酸味と、甘みを抑えたチョコが相乗している上品なスイーツです。可愛らしい一口サイズ。ぜひ冷蔵庫で冷やしてお召し上がりください。


「ショコラド淡雪花 1,800円(税込み)」

 

 

太陽の恵みがギュッと詰まった真っ赤な果実が特徴の「タロッコオレンジ」とビターチョコの大人なマリアージュ

別名「ブラッドオレンジ」とも呼ばれるタロッコオレンジ。地中海沿岸原産ですが、愛媛県を中心に日本でも栽培されています。すっきりとした酸味と豊かな風味が特徴で、ビターチョコとの相性もぴったり。ティータイムにはもちろん、少し冷やした赤ワインと一緒に頂いても至福の時間になりそうです。その時期に合わせて一番美味しいオレンジを使用するそうですが、イチオシは「タロッコオレンジ」とのこと。


「オランジェット 1,800円(税込み)」(店頭では通年販売。夏期は品質保持のためお取り寄せはお休み)



パウンドケーキ?いえ、餡から生まれたヘルシーなスイーツです。新鮮な美味しさがやみつきになりそう!

「この『焼浮島』は、洋風のケーキに見えますが、餡を使った蒸し菓子の浮島を焼き菓子にしたものです。餡のバターに代わる働きを活かしました」

生地がしっとりとしていて食べ応えもある、新感覚の焼き菓子。「伝統の菓子を今の菓子へ」という古今果のポリシーを体現しているお菓子です。「藤い屋」の秘伝の餡に、広島産大長レモンや、広島産きなこを合わせています。意外な組み合わせですが、しっとりとした味わい深い生地は、まさに和菓子と洋菓子の「いいとこ取り」といった印象。さっぱりとしているので、二つ、三つと食べたくなってしまう美味しさです。

 「藤い屋」伝統の藤色のこしあんの命でもある小豆を始め、全ての材料において国産にこだわり、品質の高い原材料を使用しているとのこと。6つの味が楽しめる詰め合わせは、それぞれの素材の個性が際立つ贅沢な逸品です。


「焼浮島 6個入り 1,200円(税込み)」広島産大長レモン、小豆プレーン、抹茶ピスタチオ、フランボワーズ、広島産きなこ、フォンダンショコラの6種類。

 

左:藤い屋 宮島本店、  右:古今果本店(宮島口)


現在、90年の歴史がある「藤い屋」(デパート・駅・空港など広島県内に支店が12店舗)と、「藤い屋」の餡や旬のフルーツなどをふんだんに味わうことのできるモダンなテイストの「古今果」(本店に加え、広島そごう店など2店舗)が営業中。来年の2018年には、五日市に小豆や小麦などの畑または実験農場も併設された新工場が始動予定。こちらの工場では、一般の方向け用の見学もできるように解放されるそうです。今後の展開も、益々楽しみですね。

 

(取材・文 神緒 藍衣)

 

 

店名 藤い屋 宮島本店 
正式名称 株式会社 藤い屋
住所 広島県廿日市市宮島町1129
電話 0829-44-2221
FAX 0829-44-2022
最寄駅 宮島桟橋から徒歩7分
目印 店頭の大きな屋号の看板
営業時間 8:30〜18:00
定休日 年中無休
駐車場 なし
イートイン あり 約80席
クレジットカード あり
お取り寄せ あり
お取り寄せ方法 藤い屋・古今果オンラインショップより、電話注文、FAX
ホームページ、ブログ等 藤い屋:https://www.fujiiya.co.jp/
古今果:www.coconca.jp/


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